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色の見え方

色の見え方・参考

こんにちは。桜も少しずつ咲いてきて春らしくなりましたね。
今日は暴風警報が出るほどの荒れ模様らしいですが、
せっかく咲き始めた桜が散ってしまわないように願うばかりです。。。

今日は、色のついた紙にインキを印刷するとどうなるか??というお話。
真っ白な紙に黄色いインキで印刷すると、当然ですが印刷面は黄色くなります。
(厳密に言うと、青白い紙、黄みがかった紙など、
同じ「白」い紙でも少し発色は違うのですが)

では、黄色いインキで水色の紙に印刷するとどうなるでしょうか???

水色の紙の上では、黄色いインキは紙の影響を受け、緑色のような発色になります。

クリックで拡大します

一番右の黄色いインキと一緒のはずが、水色の紙(左)で印刷すると、
真ん中のように黄色いインキが緑色になりました。

このように、インキの発色は紙の色に影響を受けます。
スミインキや銀インキは他のインキに比べると、比較的紙の色を隠ぺいしてくれますが、
ホログラムの紙など、種類によっては微妙に紙の色が透けて見えたりします。

今回は水色の紙なので、黄色のインキも緑に発色しつつ見えていますが、
これが黒い紙に黄色のインキ、となると、
黄色っぽいニスを印刷したようになってしまい、あまり印刷したとは分かりません。

どうしても黒い紙に黄色を発色させたい!という場合は、下地に白を印刷して、
その上から黄色を印刷すればいいのです。

ですが!!!!!!

残念ながら、UV×Designで使用している印刷機は単色機で、
シビアな見当合わせに不向きな機械ですので
下地に白を刷って黄色く発色させよう!という事ができません。
全てというわけではありませんが微妙に版ズレが起きてしまい、
下地の白がちょっと顔を出してしまいます。
あえて版ズレを楽しむデザインなら良いのですが…

そんなわけで、小ロット対応のできる小型単色機を使用している都合上、
対応ができない場合もございます。
もしかするとお客様のご希望に沿えない場合があるかもしれません。
その場合は、代替案を提案させていただいたりしています。
この紙でこの発色はできるのかな?という疑問点があれば、
問い合わせフォームからお問い合わせください。
簡単な事ならtwitterで質問していただいてもOKですよ。

実際の印刷ではなく、データで作っているのであくまでも参考ですが、
インキの発色イメージは下記のような雰囲気だと思っていただければと思います。
クリックで拡大します

  

  

 

 

【印刷実験】色と色を重ねてみたら

こんにちは、しろです。

大阪はもう梅雨入りしてしまいました。早い!

今日は梅雨のじめじめを吹き飛ばす?カラフルな印刷実験です!
印刷したのはこちら↓UV×Designのショップカードっぽいもの!

みずいろ・ももいろ・スミインキの3色印刷です。
WEBサイトでは片面2色までになっていますが、3色も印刷はできます。
(単色機なので、用紙の伸縮等で若干見当がずれることはありますが…)
今回は色と色を重ね合わせることで、新たな色も出現!
合計4色印刷っぽく仕上がりました。
刷る紙によって、またしてもイメージがガラリと変わるのでぜひご覧ください◎
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マーメイド スノーホワイト

いちばん基準となるような、まっ白な紙に印刷。
どの色もパキっと発色して爽やかな印象です。
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リアクション アクア

きらきらと上品に輝くリアクション アクアに印刷して見ると、
ももいろインキは紙色の影響を受けて少し渋めの発色になりました。
カラフルですが、少し落ち着いた印象です。
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ファーストヴィンテージ オーク

紙の影響で、インキが少し濃く、黄みがかって見えます。
なんとなくレトロな、SWIMMERみたいなイメージ。。
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トレジャリー シャンパンゴールド

こちらもファーストヴィンテージと同じような茶系の紙ですが、
キラキラした布地のようなパール紙のせいか、インキに透明感が出るので
より柔らかい印象になりました。

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キュリアスメタル ダークグレー

ダークグレーのパール紙は、インキの透明感は出ますが、
紙の影響でももいろ・みずいろ部分が他と比べて少し見にくいです。
でも、かわいいと渋いの組み合わせがちょうどいい感じになってます!
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オフメタルLP 銀

暑苦しいほどにギラギラしてるオフメタルですが、
みずいろインキのひんやりとした印象がかなり良い!
角度によっては見えにくいんですが、インキ部分も輝いておりますよ~
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ちなみにシカの体にかいてあるUV×Designの文字、
スミインキ部分は白抜きなので、下のみずいろや、
インキが混ざったむらさき色などが見えていて可愛いです。

同じインキを使っていても、使う紙によってかなりイメージが変わります。
ぜひ色々な紙で印刷を楽しんでみてください☆


【印刷実験】最大23回の重ね刷りをやってみた

こんにちは。しろです。
気付けば随分と長い間実験ブログを書いてませんでした…すみません。

今日の実験は!

以前、「デザインのひきだし」で祖父江慎さんがされていた、印刷の重ね刷りの実験。
マネっこです。やってみたかったので!真似してすみません!

←実験データはこちら
インキが流れ落ちてくる感じで。

テストした特殊紙は

スタードリーム クリスタル
ファーストヴィンテージオーク
里紙 すみ/うすあい の4種類。
勢いで実験したので、スタードリーム以外の3種については10度刷りまでしかしていません。
画像クリックで拡大します。

1度刷り
1度刷りだと、紙の影響を受けてしまうので「まっしろ」にならず。
これはこれで柔らかい色合いで個人的には好きです。

3度刷り
かなり白くなってます。ふつうはこれで十分かと。
でも私はモリッとさせたい!
まだまだ勝負はこれからです。

5度刷り
なんかすごい濃くなってきています。
インキ部分は印刷ではなく、アクリル絵の具で塗ったみたいな質感。
そろそろ見当ズレも気になる感じです

7度刷り
すごく濃いです。まっしろです。
濃度的にはもう十分ですが、厚みはかろうじて・・・、というレベル。
だんだん紙が反ってきています。

10度刷り
なんだか汚れてくるし、紙はかなり反ってくるし
かなり刷りにくい!
スタードリームは、ちょっと膨らんでる感。
・・・とか書いてきましたが、あんまり分からんやん…と思ったあなたに!
色の濃度変化を分かりやすい里紙でご覧下さい。

並べてみたら、結構違いがわかる!かも。
白の濃度については、5回目からはあんまり変わらないですが
何度も重ねている分、文字が太ってきます。
見当ズレが出てきたりもします。
里紙の場合インキが沁み込みやすいので厚みはあまり出てきませんでした。
ここへきて、ファーストヴィンテージと里紙はだいぶ変形してしまったため戦線離脱。
(名刺サイズの紙で何度も同じ個所を刷っているので、厚みはあまりでなくても
ものすごく反ってきてしまって機械に通すことが難しくなりました。)
あとはスタードリームに望みをかけて、ひたすら重ね刷りにチャレンジ。

15度刷り
なんだかようやく「ぷっくり」感が出てきました。
こういうの期待してた!と思わずテンションも上がります。
もうちょっとお願いします!という気持ちを込めて、印刷は20度刷りへ…

20度刷り
かなりきてる!!!光に当たったらちゃんと影ができる!
文字部分を触るのも楽しいです。
しかし紙はかなり反っています。

23度刷り
印刷部分は紙厚が0.1㎜厚くなりました。
かなりの膨らみに満足!
でも紙が反りすぎて、戻そうと思ったらインキがひび割れてしまいました…
本当はもっと刷ってみたかったのですが、ここまで膨らんでしまうと
給紙の時に引っ掛かってしまう事が多くなり、危ないので23回でストップしました。
クワエなしで印刷したからこれが限度でしたが、クワエをつけて、
紙の余白をつけたらもう少しいけたのかも・・と思います。
ただここまで盛り上げると紙が反りすぎてたいへんなので、実用的ではないですが
2~3回の重ね刷りで濃度を出すというのはなかなか良い方法かもしれません
(単色機なので、見当ズレが起きてしまう可能性はありますが)
もしも、重ね刷りがしたい!という方がいましたら
紙の厚みやデータによってはできない場合もありますので、まずはご相談ください。
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ちなみに・・・
毎回同じ天地方向で印刷するのではなく、1回天地を反転させてみると、
色の重なりがおもしろいです。なんとなく不思議な表現に。

上は3度刷り
下は1度刷りです。
真ん中の重なっている部分だけ少し濃くなっています。
今回の実験はあまり実用的ではないので完全に自己満足的なところがありますが、
これからも色々な実験を通して印刷を楽しんでもらえたらと思います!

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