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加工
はじめまして 活版部(仮)です!
Yです。
大変お待たせしました。
UV×Designに待望の活版部(仮)が出来ましたので、少し宣伝を。
用紙は活版向けのおすすめ銘柄の他にもUV×Designのラインナップからもお選びいただけます。
(PETやアルミ貼合紙など一部不向きな銘柄があります)
インキはPANTONE®カラー14色の中からお選びいただけるほか、PANTONE®ソリッドチップスの調色も可能です。※1
また、UVオフセットとの組み合わせはもちろん、箔押し・空押し・エンボス(予定)もOKです。
もともと活版印刷で創業した当社ですが、当時の技術を継承する者も活字もありませんので、樹脂版または金属版を使用した新感覚活版を目指していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
【黒系】
PANTONE® Black
PANTONE® Neutral Black
【赤系】
PANTONE® Warm Red
PANTONE® Rubine Red
PANTONE® Rhodamine Red
【青系】
PANTONE® Reflex Blue
PANTONE® Process Blue
【黄系】
PANTONE® Yellow
【紫系】
PANTONE® Purple
PANTONE® Violet
【緑系】
PANTONE® Green
【その他】
PANTONE® Opaque White
PANTONE® 874 Gold
PANTONE® 877 Silver
※1 特色は当社が保有するインキで調色できるものに限ります。カラーチップ(PANTONE® SOLID CHIPS、紙質に応じて Coated 又は Uncoated)をお送りください。
(DICのカラーチップは不可)
GOE、パステル、メタリック、蛍光は対応していませんが、ロットが多いものについては別途ご相談ください。
次回はオープニングキャンペーンのお知らせです。お楽しみに。
活版ワークショップ
Yです。
今日は午後から社員研修を兼ねて活版ワークショップを開催しました。
まずは活版の歴史のおさらいから。
グテーンベルクさんや本木昌造さんの功績などにも触れます。
そして樹脂版の製版を始めます。
ネガフィルムを生版に密着させて露光開始です。
その後、洗浄→乾燥→後露光で完成です。
(写真は洗浄を終えたところ)
版ができるまでの待ち時間に使いたい紙を選びます。
紙にはこだわりのあるスタッフばかりですので、あっという間に種類が増えていきます。
あとから追加もして、最終的に40銘柄を超えたと思います。。。
インキを混ぜて、好みの色に練ります。
通常の業務では油性インキを使用しますが、今回のワークショップでは版画用の水性インキを使いました。
手についても水で落とせますし、色替えも楽ですのでプライベートプレスにもおすすめです。
用紙の種類を欲張ったので思った以上に時間がかかりました。
2色刷りでしたが、見当合わせはマル秘のテクニックでバッチリ?
交替しながらせっせと刷ります。
インキの盛り量や印圧の掛け方など、みんなこだわる、こだわる…
君ら、、、し、素人ちゃうな。
バーコ印刷テストちゅう。
こんなん出来ましたけど。
あ、あの、来週この部屋に会社見学の学生さんをご案内するんですけど…
お約束の胴刷りの失敗をしたのは誰ですか?
ホログラム紙やアルミ蒸着紙にも刷っちゃいましたが定着するでしょうか?
活版談義ちゅう。話は尽きませんが、そろそろお開きに。
苦悩の日々
Yです。
風車(Windmill)のお話の続きです。
標準の印圧でOKシートを出せましたので、さらに印圧をかけていきます。
用紙はコットン100%のペセソレイユを使いますが、なかなか思うような凹みが出来ません。
またさらに印圧を加えていきますと、写真では判りにくいですが、用紙の裏面に凸状の跡がくっきり出来てしまいます。
エンボス加工のような凹凸ではなく、もっさりした感じで好みではありません。
そして、右側のように、文字が太ったり、アミがつぶれたりして汚れてしまいます。
左側は昨日刷ったものですが、ここにたどり着くまでに2週間の試行錯誤が必要でした。
「DeepImpression」,「Heavy Impression」,「Debossing」,「Packing」などのキーワードでWebを検索していると、いくつかのヒントがありました。
まずは、用紙。Craneの「lettra」という銘柄は、コットン100%の中でも特にレタープレス向けのおすすめ銘柄として推奨されていました。
残念ながら国内への輸入は無いようなので、現在個人輸入に挑戦中です。
http://www.neenahpaper.com/cranepaper/lettra/home.html
用紙を濡らすというアドバイスもありましたので、スチーマーや霧吹きを使って試してみましたが、効果を感じることは出来ませんでした。
やはり胴張りが一番のポイントのようです。
硬く仕上げるのが良いみたいです。
素材の情報はありますが、具体的な組み合わせは誰も書きません。
「自分でやって、経験してみな」が先輩諸氏の回答です。
http://www.hevanet.com/ashiogi/packing.htm
http://www.briarpress.org/15262
http://order.nagraph.com/tympan-press-packing.html
トレペ、上質、板紙、わら半紙、PET、ユポ、塩ビ等を組み合わせてテストをします。
同じ組み合わせでも、重ねる順番を変えるだけで微妙な変化がありますので、内容をきちんと記録しておかないと訳がわからなくなってしまいます。
いろんな組み合わせを試すうち、ようやくイメージ通りの凹みを作れるようになってきました。
裏面に印圧の跡が出ないパターンと、若干印圧を感じる程度のパターンができました。
後者のパターンの方が、手にとった時に印圧の印象を強く感じるので好きなのですが、胴張りの選定が難しく、デザインの内容や用紙の種類によって見直す必要がありそうです。
キャリア60年の大先輩が、「一生勉強さ」と言うのもわかります。
最後のポイントは、インキ付けローラーと版の接触圧の調整を再度見直し、版をこまめに清掃する事です。
他にも固めのローラー、平圧式の特性を考慮したインキを使うと良いそうですが、こちらはまだ試せていません。
まだまだ研究の余地はありますが、一応満足のできる結果が出せたので今回のテストを終えることにします。
後は実践あるのみです。それでは修行の旅に行ってきます。
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