こんにちは、miyaです。
11/26(土) に開催されたワークショップに、miyaも参加させていただきました。
この日は、いつものワークショップとは違い、版画家の二階武宏先生にご指導いただくリノリウム版画のスペシャルワークショップでした。
版画に使う道具のバレンや彫刻刀などは用意してあるので、手ぶらででも参加できるのですが、miyaは小学校の頃に使っていたマイ彫刻刀を持参しました。
特にこだわりがあったわけではないのですが、せっかく持っているので、どうせならこれを使おうと思い持ってきました。(でもいざ使おうと開けてみると刃がサビサビで、慌てて研ぎました ^_^;)
下絵は、既成デザインもあるのですが、年賀状を版画で作ってみたかったので、ごく普通の年賀状用の絵を描きました。
それでは、この下絵を使って、
リノリウム版画のワークショップスタートです。
まず、用意した下絵を濃い鉛筆で↓トレーシングペーパーに写します。
リノリウム版は、[図柄部分よりも大きく刷り紙よりも小さい]サイズに切って、滑り止めシートを敷いた回転台の上に置きます。
絵を写したトレーシングペーパーを裏返してリノリウムにのせ、
鉛筆の線をなぞると…
版に逆像で絵が写ります!
(初めから逆像で下絵を描いているかたは、下絵とリノの間にカーボンを挟んで上からなぞることで写せます)
これを彫刻刀で彫っていきます…
写った線を残すように…
黙々と彫りました。
版画を彫るのは小学校?中学校?以来でしたので、ちょっと難しいかもと思っていたのですが、リノリウムは木よりも柔らかく、彫りやすいことで有名です。曲線や細かい部分もけっこう簡単に彫れました。
それでも集中してずっと彫っていれば肩が凝るので、みなさん休憩をとりながらストレッチしながら、彫り進めます、、、
版にローラーでインキを広げ、
位置を見ながら紙をのせます。
版画は主に和紙などに刷るそうで、手刷りには薄い紙が適しているそうです。
紙をのせて、上からバレンで擦ります。
ところでmiyaは、クッション紙で年賀状を作ろうと思っていました。
クッション紙などの厚い紙に刷るには 、手刷りよりも手フートで刷る方が良いそうです。
(バレン(手刷り)では厚い紙に印圧がかかりにくいため)
それで、リノリウム版を手フートにセットしました。
リノリウムは樹脂版よりも厚いため、版を貼り付けるベースの高さを調節する必要があります。
メタルベースの代わりに木の板を使用し、裏に紙を重ねることで版の高さを調節しました。
手フートで量産した年賀状がこちら↓です。
クッション紙0.5とハーフエアコットン、あとはリアクション〈バニラ〉とスタードリーム〈モーヴ〉を少し刷りました。
すべてスミ(黒)一色で刷ったのですが、
印刷した上から金色の粉(純金ではありません)をのせて余分な箇所を払い除けると……
こうなりました!!!
きれいなゴールドです(純金ではありません)。
かなり豪華な年賀状になりました。
スミのままでもじゅうぶん良い感じだったので、2枚だけゴールドにしてみました。
インキが乾く前に粉をかけることで、インキが[のり]代わりとなって粉がくっつくことでこのような効果がでます。
この粉は銀色などもあり、特別な粉でなくても、抹茶などのような色がついた粉ならこの手法が使える と二階先生に教えていただきました。
…抹茶色での香りもする印刷物ってかっこよさそうです!!コーヒーやココアなども良いかもしれません。
いつか試してみたくなりました。
他の参加者のみなさんも手刷りや、手フート、Vandercookなどで、色を変えたり、粉をかけてゴールドにしたり、タイプライターで文字を打ち込んだりして、各自色々なバリエーションの作品を作っていました。
リノリウムを彫るのがかなり楽しく、版画として手刷りだけでなく色々な刷り方を楽しめてすごく良かったです。
ワークショップ初登場のVandercookも、はじめに見たときには仕組みがよくわからずちょっとビビっていたのですが、触ってみると刷るのも簡単で、印圧がうまくかかって、きれいに刷れて楽しいです。
彫るのにちょっと時間がかかってしまいましたがとても楽しい時間でした。
ご指導頂きました二階先生、どうもありがとうございました。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
さて、今月12/17(土)は、リノカットはありませんが、活版ワークショップがあります。
今年最後のワークショップは年賀状特集です。(年賀状以外のデザインでもご参加いただけます)
年賀状の既成デザインを用意しておりますので、ご自身でデータを作成できない方でもお気軽にご参加ください。
お申し込み方法など、詳しくは「なにわ活版研究所」サイト→http://kappan.did.co.jp/をご覧下さい。
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