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白インキ

色の見え方[白]

印刷の際、インキの発色は紙色の影響を受けます。
特に白インキは濃い紙色へ使われることが多く、紙色の影響をより受けやすくなります。
そのため、「真っ白な発色にはなりません」とお伝えしていますが、
どの程度の発色になるかは紙色や質感などによっても変わります。

インキ×紙色×質感の色の見え方について、今回は白インキの見え方をご紹介します。


[白インキ×クラフトリプロライナー]


少しくすんだ色みになりますが、柔らかな発色でナチュラルな印象です。
細い線もきれいに印刷できますが、小さすぎたり細い文字などは少し読みづらくなります。
裏面はチリなどがあり、文字は読みづらくなりますので
スミやブラウンインキなど濃い色がおすすめです。

 


[白インキ×スペシャリティーズ]

白インキの発色の違いが出やすいスペシャリティーズ。
紙色だけでなく質感の違いによっても見え方が変わります。

左から、ペット No.358-N(カナディアンレッド)はかなりピンクに近い発色。
ペット No.314-G(ゴールド ラミー)はアイボリーのような色み。
ペット No.314(シルバー ラミー)ははっきりと白の発色です。
アルミ No.210(つや消しシルバー)も白の発色ですが、マットな質感の影響でNo.314に比べると優しい印象です。
ホログラム No.750はブルーからピンクに輝き、印刷部分は少し黄みよりに感じます。
※ラミーはツヤあり(鏡面)です。

 


[白インキ×紙いろいろ]

光沢のあるシルバー系の用紙には比較的はっきりとした白になりますが、
黒い用紙の場合はグレーっぽい発色になります。
紙色が薄くなると、紙色になじんでしまってかなり見えづらくなります。
文字がメインとなる場合にはおすすめできませんが、背景の模様などには効果的に使えそうです。

左から、マーメイド(黒)・スタードリーム(チタン)・GAファイル(ブルージーン)
クラフトリプロライナー・新バフン紙(くも)・ファーストヴィンテージ(リネン)
オフメタルLP(銀)

 


 

真っ白に発色しない、というのはマイナスだけではありません。
紙色によってはミルキーでやさしい発色になるので
ファーストヴィンテージやマーメイドなどカラフルな紙色との組み合わせはとてもかわいい発色になります。
(図柄によっては見えづらくなるので、ご注意ください!)

ぜひ、参考にしてください。

白インキ・試してみました。

こんにちは、moruです。

白インキの雰囲気が知りたい!というお問い合わせが増えてる、
ということで色々な紙に試してみました。

今回使った版はこれ↓

 

アミ点と文字があるし可愛いなーということで選びました。

紙はスタードリーム モーヴ です。

今会社で余っていた紙で色々白インキで刷らせて頂きましたー。

 

それではご参考にどうぞっっ↓
ただ、私のカメラの技術がなくピントあってなかったりしてます・・すみません。

続きを読む

【印刷実験】最大23回の重ね刷りをやってみた

こんにちは。しろです。
気付けば随分と長い間実験ブログを書いてませんでした…すみません。

今日の実験は!

以前、「デザインのひきだし」で祖父江慎さんがされていた、印刷の重ね刷りの実験。
マネっこです。やってみたかったので!真似してすみません!

←実験データはこちら
インキが流れ落ちてくる感じで。

テストした特殊紙は

スタードリーム クリスタル
ファーストヴィンテージオーク
里紙 すみ/うすあい の4種類。
勢いで実験したので、スタードリーム以外の3種については10度刷りまでしかしていません。
画像クリックで拡大します。

1度刷り
1度刷りだと、紙の影響を受けてしまうので「まっしろ」にならず。
これはこれで柔らかい色合いで個人的には好きです。

3度刷り
かなり白くなってます。ふつうはこれで十分かと。
でも私はモリッとさせたい!
まだまだ勝負はこれからです。

5度刷り
なんかすごい濃くなってきています。
インキ部分は印刷ではなく、アクリル絵の具で塗ったみたいな質感。
そろそろ見当ズレも気になる感じです

7度刷り
すごく濃いです。まっしろです。
濃度的にはもう十分ですが、厚みはかろうじて・・・、というレベル。
だんだん紙が反ってきています。

10度刷り
なんだか汚れてくるし、紙はかなり反ってくるし
かなり刷りにくい!
スタードリームは、ちょっと膨らんでる感。
・・・とか書いてきましたが、あんまり分からんやん…と思ったあなたに!
色の濃度変化を分かりやすい里紙でご覧下さい。

並べてみたら、結構違いがわかる!かも。
白の濃度については、5回目からはあんまり変わらないですが
何度も重ねている分、文字が太ってきます。
見当ズレが出てきたりもします。
里紙の場合インキが沁み込みやすいので厚みはあまり出てきませんでした。
ここへきて、ファーストヴィンテージと里紙はだいぶ変形してしまったため戦線離脱。
(名刺サイズの紙で何度も同じ個所を刷っているので、厚みはあまりでなくても
ものすごく反ってきてしまって機械に通すことが難しくなりました。)
あとはスタードリームに望みをかけて、ひたすら重ね刷りにチャレンジ。

15度刷り
なんだかようやく「ぷっくり」感が出てきました。
こういうの期待してた!と思わずテンションも上がります。
もうちょっとお願いします!という気持ちを込めて、印刷は20度刷りへ…

20度刷り
かなりきてる!!!光に当たったらちゃんと影ができる!
文字部分を触るのも楽しいです。
しかし紙はかなり反っています。

23度刷り
印刷部分は紙厚が0.1㎜厚くなりました。
かなりの膨らみに満足!
でも紙が反りすぎて、戻そうと思ったらインキがひび割れてしまいました…
本当はもっと刷ってみたかったのですが、ここまで膨らんでしまうと
給紙の時に引っ掛かってしまう事が多くなり、危ないので23回でストップしました。
クワエなしで印刷したからこれが限度でしたが、クワエをつけて、
紙の余白をつけたらもう少しいけたのかも・・と思います。
ただここまで盛り上げると紙が反りすぎてたいへんなので、実用的ではないですが
2~3回の重ね刷りで濃度を出すというのはなかなか良い方法かもしれません
(単色機なので、見当ズレが起きてしまう可能性はありますが)
もしも、重ね刷りがしたい!という方がいましたら
紙の厚みやデータによってはできない場合もありますので、まずはご相談ください。
——————————————————————————————
ちなみに・・・
毎回同じ天地方向で印刷するのではなく、1回天地を反転させてみると、
色の重なりがおもしろいです。なんとなく不思議な表現に。

上は3度刷り
下は1度刷りです。
真ん中の重なっている部分だけ少し濃くなっています。
今回の実験はあまり実用的ではないので完全に自己満足的なところがありますが、
これからも色々な実験を通して印刷を楽しんでもらえたらと思います!

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