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UVインキ
UV印刷のお話⑤【UVランプ】
Yです。
ようやく関西地方も梅雨明けしました。これでようやく夏本番ですね。
週末は日本海にスノーケリングしに行く予定ですので、ホット安心しました。
さて、こちらはUV印刷のキモ、硬化乾燥ユニットです。
画像中心部の青い光がUVランプの光です。
紫外線って目に見えるの?と思った方はエライ!
紫外線は目で見ることはできませんが、UVランプからは紫外線のほかにも可視光線や赤外線が出ており、冷却装置が必要になる位の発熱もします。
ちなみに、UVランプの光は目に有害ですので、直接見てはいけません。
UV印刷ではUVランプ(水銀方式)の電力消費量、発熱をコントロールする空調などの電力消費量が課題となる訳ですが、2008年2月、リョービさんがLED(発光ダイオード)によるUV印刷システムを開発したとのニュースがありました。
リョービさんの発表によると、消費電力が70~80%削減でき、発熱も少なく、光源の寿命が15倍に伸び、瞬時に点灯・消灯できるそうです。
2008年5月、ドイツでの展示会(drupa2008)に参考出品され、その後小型機から大型機まで発売を開始されました。
専用インキが必要という制約はあるものの、うらやましい仕様です。
http://www.ryobi-group.co.jp/projects/printing/products/LED.html
三菱重工業さんも2009年6月30日から販売を開始されています。
http://www.mhi.co.jp/news/story/0906304829.html
また、LEDによるUVインクジェットプリンターも出始めており、注目しています。
LED方式の登場により、UV印刷は様々な用途で導入が拡がってくると思います。
UV印刷のお話④【注意点】
Yです。
何事にも得手不得手はつきもの。今回はUV印刷の注意点を。
・油性インキに比べてインキ光沢が出にくいです。
UVインキの硬化速度は速いため、十分にレベリング(インキがなじんで平滑になること)する前に乾燥してしまいます。よって、インキ面で反射する光が乱反射するために光沢が出にくくなります。
・色によってインキの硬化速度が異なります。
紅、黄、藍、墨の順に遅くなりますので、インキ量とUV光の照射時間のバランスに注意しないと硬化不良を起こします。特に墨をコッテリと盛ってしまうと硬化不良になり、いつまでたっても乾燥しないという悲惨な事になります。
・UVインキは一般の油性インキより印刷適性が劣る傾向にあります。
室温や湿し水などの印刷条件をよりシビアに管理する必要があります。
(Y)
UV印刷のお話③【UV(紫外線)とは】
Yです。
「UV印刷のお話」3回目は【UV(紫外線)とは】です。
UV(紫外線)は、波長10~400nmの電磁波であり、波長により近紫外線(UV-A、UV-B、UV-C)と遠紫外線(真空紫外線=VUV)に分類されます。
UVインキの硬化には近紫外線(UV-A、UV-B、UV-C)を利用しますが、一般的なインキはUV-Aの波長域で硬化するそうです。
なお、ブラックライトもUV-Aの波長域ですが、出力が低いのでUVインキを硬化することは出来ません。
UV-A : 315~400nm 色素沈着(いわゆる日焼け)
UV-B : 280~315nm ビタミンDの生成
UV-C : 200~280nm 殺菌消毒作用
※注 電磁波の種類の境界は、明確に定めらているもではありません。
(Y)
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