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UV印刷
UV印刷のお話③【UV(紫外線)とは】
Yです。
「UV印刷のお話」3回目は【UV(紫外線)とは】です。
UV(紫外線)は、波長10~400nmの電磁波であり、波長により近紫外線(UV-A、UV-B、UV-C)と遠紫外線(真空紫外線=VUV)に分類されます。
UVインキの硬化には近紫外線(UV-A、UV-B、UV-C)を利用しますが、一般的なインキはUV-Aの波長域で硬化するそうです。
なお、ブラックライトもUV-Aの波長域ですが、出力が低いのでUVインキを硬化することは出来ません。
UV-A : 315~400nm 色素沈着(いわゆる日焼け)
UV-B : 280~315nm ビタミンDの生成
UV-C : 200~280nm 殺菌消毒作用
※注 電磁波の種類の境界は、明確に定めらているもではありません。
(Y)
UV印刷のお話②【特長と用途】
Yです。
「UV印刷のお話」2回目は【特長と用途】です。
一般の油性インキを利用する印刷と比較したUV印刷の特長は、
・一般的に印刷困難とされる素材に印刷でき、インキ皮膜が強いので耐摩擦性にも優れます。
インキを吸収しないアルミホイル、プラスチックフィルムやシート等の素材(非吸収性の原反とも言います)にも印刷可能です。軟包装材の分野ではグラビア印刷方式も用いられており、それぞれの得手不得手により使い分けされているようです。
・瞬時に硬化乾燥しますので、乾燥待ち時間が不要になります。
印刷直後に打ち抜きや断裁などの次工程に進むことができます。また、オフセット枚葉印刷においては、裏移り防止のために用いるスプレーパウダーが不要になりますので、スプレーパウダーが原因となるトラブルがなくなります。
・基本的にインキに溶剤を含みません。
乾燥工程において溶剤が不要で、環境にやさしいインキとも言われています。
印刷方式はオフセット、凸版、フレキソ、スクリーン、インクジェットと多彩で、用途に応じたインキが発売されています。
これらの特長により、クリヤファイル、プリペイドカード、食品や化粧品などのパッケージ、軟包装材、サイン・ディスプレイ、UVデコレートなどの表面加工の分野で導入が進んでいます。
また、インラインでの加工も可能になることから、シール・ラベル、ビジネスフォームの分野においても利用されています。
(Y)
UV印刷のお話①【UV印刷とは】
Yです。
今回から「UV印刷のお話」として数回に分けて、UV印刷についてご説明していきます。
UV印刷とは、紫外線(Ultra Violet)を照射することによって瞬間的に硬化乾燥するUVインキを使う印刷の事を言います。UVインキの乾燥方式を専門的な表現で言い換えると、光重合という化学的な反応で硬化するインキと言えます。
一般の油性インキは、溶剤の浸透と蒸発による物理的な乾燥方式と、空気中の酸素を吸収して乾燥する酸化重合という化学的な乾燥方式を利用していますから、UVインキとは成分も乾燥の仕組みも異なる全く別種のインキです。印刷機も、硬化乾燥装置、UVインキ専用のローラーやブランケットが装備される特別仕様となります。
(Y)
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